進路相談:高校卒業して音楽続けたい人へ
中学、高校からバンド活動をしてきて、高校卒業後も音楽を学んで行きたい人にはどのような選択肢があるのか、今までミュージックスクール・ライブジャムの校長として10年間10代の生徒さんの進路を見て、相談を受けて来た立場から解説します。
前回は一般的な日本での学校を提示しました。
- 日本の大学に進学しサークル活動でバンド活動続ける
- 日本の音楽大学に通う
- 日本の音楽専門学校に通う
上記に関しては十分な情報が溢れているので、敢えてコメントはしません。
本日は残りの海外(アメリカ)が意外にハードル低い選択肢がある海外選択肢について。
- アメリカの音楽大学に通う
- アメリカの総合大学に通う
- アメリカの専門学校に通う
海外と言ってもここでは大学の数も音楽学校の数でも圧倒的に多いアメリカが対象。
まず、
アメリカで音楽の勉強を続けるメリット:
- 英語の世界にどっぷり浸かるので、必然的に英語が上手になる。
- 世界の音楽の発信地というクリエイティブな環境に自分を置き、その真髄を身体で感じながら世界レベルの曲作りや演奏法を身につけられる。
- アメリカには世界各地から優秀な学生が学びに来ているので、そういう人と組んだり、ネットワークを築く事ができる。
- 日本より遙かに人種、国籍、文化などが多様化しているので、日本にいるだけでは触れられない刺激がある。
- そして、後述するが、英語が得意でなくてもアメリカの大学には意外と簡単に入学できる。
アメリカの音楽大学に通う
ジャズ、ロック、ポップやその他現代音楽を学ぶならアメリカのボストンにあるバークリー音楽大学が最高峰と言われている。それは、教える技術や講師陣の質はもちろん、なによりも最高のネットワークが築けるからだと思う。
もちろん各業界の世界的トップクラスの講師陣に学べる事以上に、その講師達に認められればいろんな業界トップレベルの人や仕事を紹介してもらえる。そしてそこに学びに来ている学生は世界の高い水準の人材なので、仲間としてバンドを組むなりコラボするなりのパートナー達を見つけるには格好の場所だ。
バークリーであれば、一般教養の授業も(提携校で)受けて大学卒業の学士を取得する事もできる。
その他ジャンルの重きは違えど、ジュリアード(ニューヨーク)、ニューイングランド・コンサーバトリ(ボストン)、マンハッタン・スクールオブミュージック(ニューヨーク)など、数多くある。
問題は、値段だ。。。
どの学校も授業料だけで、年間平均500万円になる。そして学生寮も年間200万、生活費合計で年間7-900万円になる。
優秀な生徒はオーディションによって100万~全額授業料が免除になるが、なかなか高いハードルではある。
***次回は、アメリカで州立大学で音楽(特にロックやジャズ)に強くて学費がもっと安い所の紹介をしよう。